2023年12月04日2026年08月03日
「電子契約サービスを導入したいけれど、いきなり有料プランを契約するのは不安」「契約件数が少ないから、できればコストをかけずに利用したい」とお悩みではありませんか?
本記事では、中小企業・個人事業主向けに2026年最新の無料で使える電子契約サービスを比較・紹介します。
すべての機能が試せる「期間限定の無料トライアル」と、送信件数制限などはあるものの期限なく使い続けられる「条件付きフリープラン」の2つに分け、特徴や違いを解説しています。
電子契約を導入したい中小企業・個人事業主の方は、ぜひ自社に合ったサービス選びの参考にしてください。
この記事のポイント
・無料で使える電子契約サービスには主に2つのタイプがある
機能や件数に上限がある無期限の「条件付きプラン」と、全機能が試せる「期間限定プラン」があります。手軽な導入なら前者、本格導入のテストなら後者が適しています。
・制限を理解し、有料化を見据えて選ぶ
無料版はユーザー数や送信件数などに制限があります。導入時はセキュリティや実績を確認し、将来的に有料プランへ移行した際のトータルコストも計算しておきましょう。
・まずはトライアルプランの活用を
無料版でも「電子署名」や「タイムスタンプ」があれば法的効力は担保されます。自社の業務に合うか確かめるため、まずは複数の無料トライアルを比較検討するのがおすすめです。
無料で使える電子契約サービスとは?
無料で使用できる電子契約サービスは、提供の仕組みによって大きく「条件付きのプラン」「期間限定のお試しプラン」「従量課金制」のプランの3種類に分けられます。
1.条件付きの無料プラン
基本料金がかからず、期限の制限なく使い続けられるプランです。ただし、「月に送信できる契約書は〇〇件まで」「利用できるアカウント数は1つのみ」といった機能や件数の上限が設けられているケースがほとんどです。毎月の契約件数が少なく、まずは手軽に導入したい場合に向いていますが、文書管理を含めた本格的な業務効率化を目指す企業の場合は、無料の範囲を超えてしまう可能性が高いでしょう。
2.期間限定のお試しプラン
本来は有料である電子契約サービスを、一定の期間に限って無料で利用できるプランです。お試し期間中であれば、有料機能の多くを無制限に利用できるサービスが一般的です。将来的に有料版の本格導入を見据えており、実際の操作感や機能の使い勝手を確かめたい場合におすすめです。
3.従量課金制プラン
完全な無料プランではなく、月額の基本料金は無料で送信1件ごとに費用が発生します。毎月の固定費を抑えたい場合に適しています。
無料プランと有料プランの違い
有料版では件数や機能の制限なく幅広い用途で活用できる一方、無料版では「送信・締結件数」「ユーザー数」「機能」に制限が設けられているのが一般的です。主な違いは以下の3点です。
1. ユーザー数の制限
無料版は登録できるユーザー数に制限があることが多く、複数部署での利用や社内稟議が必要な場合は、無制限で使える有料版が適しています。ただし、一部にはユーザー数無制限の無料サービスもあるため、利用人数とトータルコストの兼ね合いを考えながら選びましょう。
2. 送信件数の上限
無料版の電子契約サービスには電子契約書の送信上限が決められていたり、送信可能数に上限が設定されている場合があります。毎月上限件数以上に電子契約を送信する企業の場合は、有料版への移行をおすすめします。
3. 利用可能な期間
無料版の電子契約サービスは、サービスによって無料で利用できる期間が異なります。
なかには無期限で無料で使えるサービスがある一方で、多くのサービスでは利用できる期間が設定されています。期間終了後に自動で有料プランへ移行するサービスもあるため、いつまで無料で使えるのか事前に有効期限を確認することが大切です。
【中小・個人事業主向け】無料で使える電子契約サービスおすすめ12選
無料の電子契約サービスは、期間限定でトライアルとして試せるものから、条件付きで無期限で使えるものまで様々です。
ここでは、電子契約サービスの特徴や選び方、注意点を含め無料で使える電子契約サービスのおすすめ12選を紹介します。
期間限定で無料トライアルが利用できる電子契約サービス
無料期間が定められているサービスは、有料プランのトライアルとして提供されているものがほとんどです。そのため約2週間〜1か月ほど、有料版とほぼ同じ機能を試すことができる点が特徴です。
クラウドコントラクト(無料トライアル)
■無料トライアルの特徴
2週間の無料トライアルでは、有料プランで利用できる機能を制限なく試すことができるため、実際の業務を想定した運用テストが可能です。また、契約書の作成・送信・締結・保管といった一連の電子契約機能に加え、テンプレート機能やワークフロー機能なども体験できるため、本格導入前に操作性や業務への対応を確認できます。
■有料プランの特徴
有料版へ移行する場合も、月額2,178円から始められる「スタータープラン」をはじめ、契約件数に応じた複数のプランが用意されています。
送信から締結までの実際の操作、契約書のテンプレート管理や稟議機能、締結後の契約書の管理まで企業での運用を支援する機能を利用できるほか、電話・メールなどのサポート体制も充実しており、初めて電子契約を導入する企業でも安心して使いこなせるおすすめのサービスです。
| 無料期間 | 14日間 |
|---|---|
| 無料期間上限数 | 期間内に10件の締結まで |
| ユーザー数 | 無制限 ※1アカウントまで (複数人でのログイン可) |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【スタータープラン】 年払い:2,178円/1ヵ月あたり 月払い:2,618円/月 【ライトプラン】 年払い:4,378円/1ヵ月あたり 月払い:5,258円/月 【スタンダードプラン】 年払い:8,228円/1ヵ月あたり 月払い:10,978円/1ヵ月あたり (※税込表示) |
freeeサイン(無料トライアル)
■無料トライアルの特徴
14日間の無料トライアルでは、有料版のStandardプランを実際に試すことができます。トライアル期間中は、文書送信10件・文書保管30件まで利用可能で、契約書の作成から送信、締結、保管まで一連の操作を実務に近い形で体験できます。クレジットカードの登録は不要で、トライアル終了後も自動で有料プランへ切り替わることはないため、導入前に操作性や機能を安心して確認できます。
■有料プランの特徴
個人事業主やフリーランス向けに手頃な価格で利用できる「Starterプラン」が用意されているのが特徴です。ただし、高度な文書管理(紙の契約書の保管など)や監査対応の機能を使う場合は、Starterプランよりも上位のプランを契約する必要があります。自社の求める安全性や契約件数に合わせて、柔軟にステップアップできるサービスです。
| 無料期間 | 14日間 |
|---|---|
| 上限数 | 文書送信:10件 文書保管:30件 |
| ユーザー数 | 1名 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【法人向けStarter プラン】 年払い:6,578円/1ヵ月あたり 月払い:7,898円/月 【個人事業主向けスタータープラン】 年払い:1,078円/1ヵ月あたり 月払い:1,408円/月 (※税込表示) |
マネーフォワードクラウド契約(無料トライアル)
■無料トライアルの特徴
有料プランの機能を実際にお試しできる「1ヵ月の無料トライアル」が用意されています。ビジネスプラン(個人の場合はパーソナルプラン)相当の機能を試すことができるため、本格的な導入の前に、自社の業務フローに合っているか、他のマネーフォワード製品とどのように連携できるかなどを確認することが可能です。
■有料プランの特徴
個人事業主と法人、法人の従業員数でプランが分かれています。法人向けのプランを契約すると、電子契約だけでなく会計や請求書発行など、バックオフィス業務全般のシステムをセットで利用できる仕組みになっています。 また、一般的な電子契約サービスに多い「送信や保管ごとの従量課金」がなく、ユーザー数に応じた課金体系となっているのも特徴です。
| 無料期間 | 1ヵ月間 |
|---|---|
| 上限数 | トライアル期間中は有料プラン相当の機能を利用可能 |
| ユーザー数 | トライアル期間中は無制限 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【ひとり法人プラン】 年払い:2,728円/1ヵ月あたり 月払い:4,378円/月 【スモールビジネスプラン】 年払い:4,928円/1ヵ月あたり 月払い:6,578円/月 【個人向け パーソナルミニプラン】 年払い:990円/1ヵ月あたり 月払い:1,408円/月 (※税込表示) |
条件付きで無料利用できる電子契約サービス
条件付きで無料利用できる電子契約サービスは、気軽にお試し利用してもらうことを目的としており、主に2つの制限が設けられています。
1.送信件数の上限
「月に3件まで無料」など、契約数が少ないフリーランスや個人事業主の方に適しています。
2.機能の制限
基本的な電子署名のみ無料で、高度なワークフロー機能などは有料プランが必要になるケースです。
上限や制限を超えた場合にのみ料金が発生するため、コストを抑えて電子契約を導入したい方や、本格導入の前に使い勝手を確かめたい方に最適です。
WAN-Sign(無料プラン)
■無料プランの特徴
初期費用や月額の基本料金が0円で利用できる無料プランが用意されています。基本的な電子署名(メール認証型)やシステム内での文書保管機能を利用できますが、月に送信できる契約書の件数に上限が設けられています。
■有料プランの特徴
WAN-Signは月額の固定基本料が設定されていない点が特徴です。有料利用の際は、送信ごとの従量課金と、保管通数に応じたデータ管理料が発生する仕組みとなっています。月額の固定費をかけずに、使った分だけ支払いが発生する従量課金制となります。
| 無料期間 | 無期限(上限数まで) |
|---|---|
| 上限数 | 締結・当事者型:月3件 送信・立合人型:月10件 |
| ユーザー数 | 無制限 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 月額基本料0円 データ管理料:11,000円/月/5,000件ごと (※税込表示) |
Great Sign(フリープラン)
■無料プランの特徴
契約書の送信、締結、保管といった電子契約の基本的な流れを無料で利用できます。ただし、登録できるユーザー数は1名、送信件数は「累計10件まで」という上限が設定されています。データサイズにも制限があるため、本格的な業務利用というよりは、操作感や多言語機能を確認するためのお試しプランとして適しています。
■有料プランの特徴
現在利用できる有料プランは1種類用意されています。月額の基本料金に加え、「契約が締結された段階 ※送信時ではなく完了時」で費用が発生する仕組みを採用しているのが特徴です。
自社の利用頻度や目的に合っているか、まずはフリープランで実際の使いやすさを確認してみることをおすすめします。
| 無料期間 | 無期限(累計10送信まで) |
|---|---|
| 上限数 | 送信:累計10件 |
| ユーザー数 | 1名 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【シンプルまるっとワンプラン】 年払い:10,083円/1ヵ月あたり 月払い:11,000円/月 (※税込表示) |
電子印鑑GMOサイン(お試しフリープラン)
■お試しフリープランの特徴
1ユーザーのみ利用可能で、月に5件まで契約書の送信が可能です。また、よく使う文書のテンプレート化やアドレス帳機能もそれぞれ最大5件まで無料で登録できるため、実際の業務フローを想定しながら基本的な操作感を手軽に試すことができます。
■有料プランの特徴
有料プランへ移行すると、電子証明書を用いて厳格に本人性を担保する「当事者型」の電子署名が利用可能になります。また、ユーザーごとの役割・権限の設定や文書の閲覧制限など、複数部署を持つ規模の大きな企業にも対応できる高度な管理機能が備わっています。 さらに対面契約やSMS送信などのオプションも用意されていますが、オプション類は初期費用・月額費用ともにやや高めに設定されているため、自社に必要な機能を見極めて活用することをおすすめします。
| 無料期間 | 無期限(月5送信まで) |
|---|---|
| 上限数 | 送信:月5件 |
| ユーザー数 | 1名 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【ライトプラン】 年間契約:9,680円/月 単月契約:10,450円/月 【スタンダードプラン】 年間契約:26,400円/月 単月契約:28,600円/月 (※税込表示) |
クラウドサイン(Free Plan)
■フリープランの特徴
ユーザー数1名、月に2件まで電子契約の送信が無料で利用できます。機能や送信件数には制限が設けられているため、機能を体験するお試し用としての位置づけとなっています。
■有料プランの特徴
個人事業主や小規模事業者向けの「Lightプラン」をはじめ、事業規模に応じたプランが用意されています。高度な文書保管・管理機能に加え、社内稟議と連携するワークフロー機能や一括送信機能など、契約業務を効率化する機能が付帯しています。
料金は月額の固定費に加え、送信1件あたり220円の従量課金が発生する仕組みになっており、他サービスと比べると送信コストがやや高めに設定されている点には留意が必要です。
| 無料期間 | 無期限(月3送信まで) |
|---|---|
| 上限数 | 送信:月2件 |
| ユーザー数 | 1名 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【Light プラン】 月払い:12,100円/月 【Corporate プラン】 月払い:30,800円/月 【Business プラン】 ※要見積 ※月額とは別途、送信料220円/通 (※税込表示) |
契約大臣(試しフリープラン)
■フリープランの特徴
ユーザー1名、送信件数は累計2件まで利用できます。基本的な操作性を知るためのお試しプランですが、法的証拠力をより高める電子署名の機能が利用できないため、社外との実際の取引においては安全性の面で懸念が残る可能性があります。
■有料プランの特徴
最も手軽な「スタータープラン」は月額4,400円とリーズナブルに導入できます。
ただし注意点として、文書の改ざんを防止するために不可欠な「電子署名(タイムスタンプ含む)」を付与する場合は、1通あたり220円のオプション費用(従量課金)が別途発生します。
すべての契約書に電子署名を付与するとトータルコストが高額になるケースがあるため、契約の重要度に応じた使い分けが求められます。
| 無料期間 | 無期限(累計2件の送信まで) |
|---|---|
| 上限数 | 送信:類型2件まで |
| ユーザー数 | 1名 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【スタータープラン】 年払い:2,020円/1ヵ月あたり 月払い:4,400円/月 【ベーシックプラン】 年払い:6,050円/1ヵ月あたり 月払い:6,600円/月 【プレミアムプラン】 年払い:9,075円/1ヵ月あたり 月払い:9,900円/月 (※税込表示) |
CoffeeSign(無料プラン)
■無料プランの特徴
月額0円で月に5件まで契約書の作成・送信が可能です。無料プランでも法的証拠力を担保するための「電子署名」と「タイムスタンプ」がしっかりと付与されるのが特徴です。毎月の契約件数が少ない個人事業主の方や、本格導入の前にまずはシステムの操作性を確かめたい企業にとって、手軽に導入できるプランです。
■有料プランの特徴
月の送信枠が50件までの「Tall(月額4,400円)」と、送信枠が無制限の「Grande(月額8,800円)」の2種類が用意されています(※いずれも送信1件ごとに110円の従量課金が発生します)。
有料プランへ移行するとテンプレートの作成・編集機能や、複数人での利用を想定したグループ管理機能などが利用可能になります。
| 無料期間 | 無期限 |
|---|---|
| 上限数 | 送信:月5件 |
| ユーザー数 | 記載なし※要問合せ |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【Tallプラン】 月払い:4,400円/月 【Grande】 月払い:月額8,800円 ※月額とは別途、送信料110円/通 (※税込表示) |
FASTSIGN(無料プラン)
■無料プランの特徴
初期費用や月額料金がかからない無料プランが用意されており、月に10件まで契約書を発行・送信することができます。
無料枠の中で契約書の送信・署名依頼・クラウド上でのデータ保管といった基本機能を利用できるため、まずは手軽に操作性を確かめたい個人事業主や、月に数件だけ電子契約を利用したい企業にぴったりのプランとなっています。
■有料プランの特徴
送信1件ごとの従量課金がなく、送信件数に応じた固定料金制を採用している点が特徴です。さらに、利用件数が「送信した時点」ではなく「契約が締結された時点」でカウントされるため、署名が完了しなかった契約は利用件数に含まれません。
また、担当者のアカウントも無制限で追加できるため、毎月のコストを一定に保ちながら、複数人で大量の契約業務をさばきたい企業でもコストを把握しやすい料金体系となっています。
(※税込表示)
サインタイム(フリープラン)
■フリープランの特徴
初期費用・月額費用ともに無料で利用できる「フリープラン」が用意されています。利用期間に期限はありませんが、送信できる件数は「累計10通まで」、利用できる「ユーザーは1名まで」という上限が設定されています。SMSでの署名依頼やAPI連携などの一部オプション機能は使用できず、10通を使い切った後は有料プランへの切り替えが必要になります。
■有料プランの特徴
年額払いの場合は月額7,880円から始められる「電子契約プラン」などが用意されています。 有料プランの強みは、ユーザー数が無制限で登録できることと、基本料金の中に月50通までの送信料が含まれていることです。
50通を超過した場合でも追加送信枠の購入や事後請求などで柔軟に対応できるため、ランニングコストの予測が立てやすく、複数人での利用にもおすすめのサービスです。
| 無料期間 | 無期限(累計10通まで) |
|---|---|
| 上限数 | 送信:累計10通 |
| ユーザー数 | 3名 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【電子契約 プラン】 年額契約:8,668円/月 月額契約:9,460円/月 (※税込表示) |
締結パッと(フリープラン)
■フリープランの特徴
クレジットカード登録不要で、期限なく使用できる「フリープラン」が用意されています。月に10件まで契約書の送信ができ、PDF署名やタイムスタンプの付与、改ざん検知、7年間のデータ保管まで、法的効力を担保する基本機能が利用できます。社長一人がAIを活用して開発・運営しているため、安い価格で提供されています。毎月の契約件数が少ない個人事業主や、まずは手軽に電子契約を試したい方に最適です。
■有料プランの特徴
「月額プラン」は、月額1,480円から利用できます。送信1件ごとの従量課金が一切なく、月に1,000件まで定額で送信できるため、毎月一定数の契約書を取り扱う企業でもコストを把握しやすい料金体系です。
| 無料期間 | 無期限 |
|---|---|
| 上限数 | 送信:月10件まで |
| ユーザー数 | 無制限 |
| 無料期間終了後のプラン料金 | 【有料プラン】 月額プラン:1,480円/月 年間プラン:817円/1ヵ月あたり ※月1,000件まで従量料金なしで送信可能 (※税込表示) |
自社に適した電子契約サービスの選び方
現在、国内の電子契約サービスは無料版を含めて多数存在するため、「何を基準に選べばいいか分からない」と迷う方も多いでしょう。
ここでは、自社に最適なサービスを選ぶための基準を分かりやすく解説します。
1.セキュリティ面を考慮する
電子契約サービスは主にクラウド上で提供されるため、サイバー攻撃や不正アクセス、情報漏洩といったリスクへの対策が欠かせません。また、アクセス履歴が残る「ログ管理機能」などがあれば、内部不正の防止や社内のガバナンス強化にもつながるため、確認をしましょう。
特に永久的に無料で使用できる電子契約サービスの場合、サーバーの管理体制が不十分であったり、有料版にしか高度なセキュリティ認証が適用されていなかったりするケースがあります。「データの保管方法」「利用サーバーの安全性」「締結時の本人確認方法」などは、導入前に必ず確認しましょう。
2.導入している企業が多いものを選ぶ
導入している企業が多いサービスを選ぶのも有効な手段の一つです。
多くの企業に選ばれているということは、多様なニーズに対応できている証拠であり、ユーザーの声を反映したアップデートによって使いやすさが洗練されている傾向にあります。
また、業界特有のニーズを満たしているかも重要です。例えば、輸出入を行う商社や製造業では「多言語対応」が、金融や不動産業界では法的な信頼性を担保する強固なセキュリティが求められます。
自社と同じ業界での導入実績が豊富なサービスを選ぶことで、自社との相性を見極めやすくなります。
3.有料版でのトータルコストを計算する
無料版で使い勝手を確認すると同時に、有料化した場合のコストも想定しておきましょう。
料金の内訳(初期費用・月額費用・オプション料)のほかに、特に注意すべきは「従量課金」の仕組みです。契約書の送信ごと、締結ごと、あるいはデータ保管容量ごとに費用が加算されるため、月額利用料を大きく左右します。
自社の契約件数や保管期間をあらかじめ考慮し、実際の運用に合わせたシミュレーションを行うことが推奨されます。
導入前にチェックしたい!無料版電子契約サービスの確認事項
無料プランはリスクなく試せる反面、データの保存期間やセキュリティ範囲など、見落としがちな制約が存在します。
導入後に運用が行き詰まるトラブルを回避できるよう、事前に押さえておくべき確認ポイントを順番に見ていきましょう。
無料の電子契約サービス、セキュリティ面は問題ないか
無料版にも基本的なセキュリティ対策機能は搭載されています。
自社の基準を満たすかの確認は必要ですが、第三者機関である時刻認証業務認定事業者(TSA/Time-Stamping Authority)が発行する「タイムスタンプ」が付与されるサービスであれば、改ざん防止の観点から最低限の安全性は担保されていると考えてよいでしょう。
無料プランの電子契約、法的効力は認められるのか
無料版や期間限定のトライアル版であっても、締結時に「電子署名」「タイムスタンプ」が付与できるサービスであれば、有料版と同様に法的効力を持つ契約書を作成することが可能です。
よくあるご質問
Q.電子契約サービスを導入するメリットは何ですか?
A. 契約書の印刷・郵送・押印が不要になるため、契約締結までの時間短縮やコスト削減につながります。
また、契約書をクラウド上で一元管理できるため、検索や管理もしやすくなります。
Q. 無料プランから有料プランへ移行するタイミングは?
A. 業務の拡大や運用の変更が生じたタイミングです。
具体的には、「無料枠の送信件数を恒常的に超えるようになったとき」「担当者を増やして複数人で管理・承認を行いたくなったとき」「紙の契約書も含めた高度な管理やセキュリティが必要になったとき」が切り替えのベストタイミングです。
Q. 無料プランだけで利用し続けることはできますか?
A. 契約件数が少ない小規模な運用であれば、利用可能です。
毎月の契約書送信が数件程度で、社内の承認フローがシンプルな個人事業主などであれば無料プランのみで完結できます。一方で、毎月多くの契約を結ぶ企業や、複数部署で利用したい場合は、上限に達するため有料プランが必要になります。
Q.無料プランに初期費用はかかりますか?
A. 基本的に無料プランは初期費用・月額費用ともに不要です。
ただし、一部のサービスではSMS認証や電子証明書などのオプション機能を利用する場合に追加料金が発生することがあります。
Q.無料プランでも契約書を安全に保管できますか?
A. 多くの電子契約サービスでは、無料プランでもクラウド上で契約書を保管できます。
ただし、保管期間や保存件数に制限があるサービスもあるため、長期間保管したい場合は事前に確認しましょう。
まとめ:電子契約サービスを選ぶ際は無料トライアルを活用しよう
電子契約サービスは、Webサイトや資料を見るだけでは、実際の使いやすさや操作感まで判断することができません。
そのため、まずは自社の条件に合うサービスをいくつかピックアップし、無料版や無料トライアルを活用して実際にお試し利用してみるのがおすすめです。
複数のシステムを触って比較検討を行い、自社の業務に最もフィットするツールを選びましょう。



